「圷」(名字)の読みは?

  • 2013.03.07 Thursday
  • 23:20
Q.トラックの運転手さんの名字が「圷」さんでした。これは何と読むのでしょうか?(ツマのヒトより)

A.「あくつ」さんでしょう。

「圷」は漢検1級配当外の国字です。「あくつ」と読み、低い土地を意味します(「漢語林」)。

あくつ-日本国語大辞典
〔名〕多くは川沿いで低い平地をいう。*新編常陸国誌〔1818〜30頃か〕「あくつ、圷なり、一面に
平らなる低き地を云へり、所謂塙と云ふ所の下の地を云へり、大かた川そひにて、水入の地にかぎ
りて云へるが如し…。

私見ですが、「阿久津」などの用字は「圷」の派生なのでしょう。

最近入手した「JIS漢字字典(増補改訂版)」によると、「圷」で「アクワ」と読む姓や「小圷(コアクズ)」
という姓もあり、また「圷戸(アクド)」という福島の地名、「上圷(カミアクツ)」という茨城の地名もあり
ます。

因みに「圷」はJIS第2水準なので、普通のケータイで(「あくつ」で)変換できます(たぶん)。お試し
あれ。

漢字「木+豊」の読み

  • 2011.12.08 Thursday
  • 16:50

Q.木へんに豊と書いて何と読みますか?

A.どこでご覧になりましたか?恐らく、地名・名字特有文字と思われます。次のいずれかでしょうか?

 

http://www.geocities.jp/white413feather/page_2/gomaisawa3.html

1.[木+豊]ノ池という地名が、熱塩加納村(あつしおかのうむら)にあります(画像参照)。この村は現在、福島県喜多方市にあり、村としては合併で廃止になったようです。読みは不明です。

 

http://pyrite.s54.xrea.com/timei/log/1018655228.html

2.ここで挙げられている、京都府亀岡市田野町(ひえだのちょう)佐伯にある[木+豊]木縄手(はりのきなわて)という地名です。この地名に関しては

http://d.hatena.ne.jp/uakira/20071105

にあるブログで詳細に扱われています。

 

トラックバック

http://d.hatena.ne.jp/uakira/20071105

地名「[木]ノ池」


2011/12/9 追記

http://www.iideasahi.jp/1261.htm

こちらで別の方が近くの地点で別の標識を撮影しておられました。どうも「木偏」じゃなくて「オ豊ノ池」という風に読めますね。どうやらこちらは木偏+豊ではないようです。でも「オ豊ノ池」というのも何かヘンな感じがしますが…。地元の方におききしてみたいところです。もしかすると「才能」の「才」なのかも…。情報提供、お待ちしております。

ǝɯıɥ-ɥsʎɐさん、情報ありがとうございます。



このご質問は、スクラブさんという方からのものです。その方によると、「[木+豊]次」さんという方の名字だそうです。所持している「実用難読奇姓辞典」にも当たってみたのですが、その字は載っていませんでした。多分ないかと思うのですが(地名・名字特有の国字と思われるため)、近いうちに「大漢和辭典」も見てみますね。お役に立てず申し訳ありませんm(__)m

尚、この字はJIS第4水準にも入っていないため、パソコンで表示することはできません。外字や画像表示という手はありますが…。いずれにしても変換で出すことはできません。

「轟沈」の読み

  • 2011.11.09 Wednesday
  • 22:59
Q.「轟沈」は何と読みますか?

A.「ごうちん」でしょう。「轟音」(ごうおん)のように、「轟」の音読みは「ゴウ」です。音読みは御馴染みの「とどろき」「とどろ(く)」です(「とどろき」は「漢字必携」には掲載なし)。「おお(いに)」という読みも「漢字必携」には載っています。

しかし、「轟沈」は僕の語彙にはありませんでした。どういう意味なのでしょうか?

・「大辞泉」
ごう‐ちん〔ガウ‐〕【×轟沈】[名](スル)
艦船が、砲撃や爆撃などを受けて瞬時に沈没すること。また、沈没させること。「敵艦を―する」

・「大辞林」
ごうちん[がう―] 0 【▼轟沈】(名)スル 
爆撃・雷撃・砲撃などで艦船が短時間に(旧海軍では一分間以内に)沈むこと。また、沈めること。
敵艦を―する

どうやら軍事用語のようですね。専門用語というか。狭義では「一分間以内に」ですか。「瞬殺」の戦艦バージョンといったところですね。

ところで、漢和辞典を見ると、名前などが「轟く」という用法は国訓のようですね。漢語では音に関して専ら使われるようです。

更に、「胸が轟く」という用法があります。胸がドキドキする、というような意味です。これは確か「がくぶん・漢字検定大会」で以前に出ました。この用法を文中で見たことはありませんけどね。

「轟」という漢字は「車」が3個重なっているので、車好きには堪らない漢字なんだそうで…。そうなんですか。

こういう、同じ漢字が2個以上重なったり並んだりしている漢字は意外と沢山あります。そのうち「轟」のように三角形に重なっているものを「品字様」というらしいです。「品」の字の様だ」ということでしょうね。

常用漢字 「品」、「晶」、「森」
漢検配当字 「轟」、「姦」、「犇」、「磊」、「蟲」、「贔」、「毳」、「猋」
漢検配当外 「茵廖◆幢蝓

勿論、「漢和大辭典」にはもっといっぱいありますよ。

Q.一字で五文字の読みとなる漢字

  • 2011.07.26 Tuesday
  • 23:04
Q.「志(こころざし)」のように、一字で五文字の読みになる漢字をできるだけたくさん教えてください。

A.一部、漢検配当外の漢字があります。
穽・阱 おとしあな
瓩 キログラム
瓱 ミリグラム
瓧 デカグラム
瓰 デシグラム
艦・艨・艟 いくさぶね
甃 いしだたみ・しきがわら
誄 いのりごと・しのびごと
鱟 かぶとがに
鰾 うきぶくろ
驢 うさぎうま
釉 うわぐすり
鏖 みなごろし
皁・櫪・槽 かいばおけ
醢・醤 ししびしお
蚌 からすがい
蛔 はらのむし
蛬・螽 きりぎりす
蠊・蜚 あぶらむし
蝟・彙 はりねずみ
蝸 かたつむり
蠹・蝎 きくいむし
蟾・蟆・蟇 ひきがえる
衢 わかれみち
衾 かけぶとん
韋・鞣・靼・鞄 なめしがわ
韜 ゆみぶくろ
飆・飃・飄・颶 つむじかぜ
齎・饋・餽・贐・賻 おくりもの
驀 まっしぐら
擅・驕・侈・亶・蕩・淫・宕・誕・放・専・肆・縦・恣・愓 ほしいまま
饌・胙・羞 そなえもの
髀 もものほね
髑・髏 されこうべ
鬯 においざけ
魴 おしきうお・かがみだい
鯱・鱐 しゃちほこ
鱏・鱘 ちょうざめ
鵑 ほととぎす
鷦 みそさざい
麾 さしずばた
黽 あおがえる
鼴 もぐらもち
儺 おにやらい
墅 しもやしき
輿・閹・廝・妾 めしつかい
彗・孛 ほうきぼし
徼 くにざかい
恁 このような
謨・筴・揆・猷・策・略・籌・謀 はかりごと
旃 けおりもの
蒲・檉・杞 かわやなぎ
杞 こりやなぎ
柝 ひょうしぎ
槨・椁 うわひつぎ
棍 ならずもの
棣 にわざくら
槹 はねつるべ
樔 すくいあみ
樸 ありのまま
檄 まわしぶみ
殯 かりもがり
潦 にわたずみ
瀑 にわかあめ
犖・犂・犁 まだらうし
甓・甎 しきがわら
痳 りんびょう
瘤 じゃまもの
禺 おながざる
笆 いばらだけ
筍・笋 たけのかわ
劄 もうしぶみ
箏 そうのこと
簟 たかむしろ
籃 あじろごし
粲 しらげよね
綟・綦 もえぎいろ
繦・襁 せおいおび
罘 うさぎあみ
胥 こやくにん
腋 わきのした
膩 あぶらあか
舫 もやいぶね
芸・薫・漾,おりぐさ
芫 さつまふじ・ふじもどき
苞 みやげもの
蓴・蓴 じゅんさい
葯・苙 よろいぐさ
蘿・莪 つのよもぎ
荵 しのぶぐさ
莨 ちからぐさ
菫 とりかぶと
蔗・藷 さとうきび
薤 らっきょう
薇 のえんどう
蕷 やまのいも・じねんじょ
蘋 かたばみも
藾 くさよもぎ
蘢 おおけたで
蘿 つたかずら
寓・僑 かりずまい
姑 しゅうとめ
坤 ひつじさる
巾 かぶりもの
楕 こばんがた
苓 みみなぐさ
茸 ふくろづの
萱 わすれぐさ
蘭 ふじばかま
掌 たなごころ
鸛 こうのとり
蒯 あぶらがや
鯇 あめのうお
棨 かざりぼこ
幘 かみづつみ
絇 くつかざり
椒 さんしょう
褌・襠 したばかま
鶖 しまつどり
噦 しゃっくり
鼙 せめつづみ
槨 そとひつぎ
徽 はたじるし
旄 はたかざり
裛 ふみぶくろ
輜 ほろぐるま
鯧 まながつお
騨 まだらうま
朓 みそかづき
燼 もえのこり
乜 やぶにらみ
拠 よんどころ

…など。

問題と回答

  • 2011.05.05 Thursday
  • 21:56

【問題と回答】

98「古」というパーツを含み、「コ」という音読みを持つ漢字をできるだけ挙げなさい。

99「里」というパーツを含み、「リ」という音読みを持つ漢字をできるだけ挙げなさい。



98估沽怙鈷固錮箇個故胡湖糊蝴蛄痼姑枯

 

鴣辜踞詁餬罟凅醐居瑚涸裾据鋸苦酤鶘鯝鬍衚箶祻祜牯猢棝倨楜晄岵咕堌楛

 

99哩裏

 

俚理裡浬狸鯉厘釐鋰艃貍梩娌

98と99は、ケータイ及び一部のブラウザでは文字化けする虞があります。

【例】
鋰=金+里

「覆盆子」と書いて「イチゴ」と読む理由

  • 2011.02.24 Thursday
  • 22:54

Q.「覆盆子」と書いて「いちご」と読むのはどういうわけですか?

A.漢語表記からです。つまり、現代語かどうかは別として、中国語由来ということです。尤も、中国では「覆盆子」は「きいちご」を指すようです。

語源について触れている幾つかのサイトをご紹介します。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%81%E3%82%B4

中国語では、オランダイチゴ属は「草莓 拼音: cǎoméi ツァオメイ」、ヘビイチゴ属は「蛇莓拼音: shéméi ショーメイ」、キイチゴ属は「懸鈎子 拼音: xuángōuzi シュエンゴウズ」または「覆盆子 拼音: fùpénzi フーペンズ」と呼び分けているが、日本語では混同して「覆盆子」を熟字訓でイチゴと読む場合がある。

 

http://www.kimchimart.net/map2/orosi/sake/bokbunzya.html

覆盆子(ボクブンジャ)とはバラ科のラズベリーのことでキイチゴの一種。

 

覆盆子にまつわる伝説
昔、ある所に、結婚してまもない新婚夫婦が暮していた。ある日、夫が、隣り村へ所用ででかけることになった。行く前に、妻が「山道の近道を避けて、途中迷わずにすむようにいつもの道から行きなさい」と忠告した。夫は妻の頼みどおりいつもの道を選び、隣村に行き用事を済ませた。ところが、帰途、早く帰りたい一心で、近道の山道を選んでしまった。そこでとうとう道に迷ってしまった。山道を彷徨っているさ中、彼はとてもお腹がすいていたので、偶然に見つけた山いちごを食べた。山いちごを食べながら彼は「これはどうも熟していないな。とても酸っぱい」と思ったが、あまりにもお腹がすいていたので手当たり次第に食べた。そうこうして彼はようやく家に帰ることができた。家に帰るやいなや彼は、あまりの疲れに寝入ってしまった。
翌朝、目覚めるやいなや彼はトイレへ駆け込んだ。その時、小便の出の勢いがとんでもないほど強く、小便壷(甕)を引っくり返えしてしまった。昨日食べた山いちごが陽気を強くしたためだ。

そのことから、その山いちごの名前が、「山いちごが小便壷(甕)を覆した」と言う意味の「ボク(覆)」と「甕(かめ)」の意味である「ブン(盆)」を合わせて「ボクブンジャ(覆盆子)」と呼ばれられるようになったそうだ。

 

(引用ここまで)

小便云々が由来という話は面白いですが、実際にはどうなんでしょうかね。

漢字の書き「ちゅうひ」

  • 2011.02.03 Thursday
  • 23:21

Q.「ちゅうひ」は漢字でどう書くのでしょうか?

A.次の3つがあります(同音異義語)。

1.中飛
野球でセンターフライの意。

2.沖飛、冲飛
空高く上がること。

3.沢鵟[狂/鳥]
タカ科の鳥の名。[狂/鳥]は「のすり」と読み、やはりタカ科の鳥。

難しい漢字の読み

  • 2011.02.03 Thursday
  • 23:17

Q.「隳」は何と読みますか?


A.音読みは「キ」、訓読みは「くず(れる)」(=崩れる)です。

「匝瑳市」

  • 2010.09.17 Friday
  • 22:43
JUGEMテーマ:学問・学校

これはツマのヒトからの質問です。ツマのヒトにはここの所在が割れていますが、惚け通しています(危)。

Q.匝瑳市(千葉県)は何と読みますか?

A.「そうさし」です。

http://www.city.sosa.lg.jp/index.cfm/11,5904,128,html

(以下引用)
「漢和辞典によれば、漢字の「匝」は、訓読みで“匝(めぐ)る”と読み、一巡りして帰るという意味があり、「瑳」は、訓読みで“瑳(あざ)やか”あるいは“瑳(みが)く”と読み、あざやかで美しいという意味があります。」

「匝」は難しい字ですが、実は漢検準1級相当です。実際、21-3で「周匝」「匝る」が出ています。漢検漢字辞典には熟語がなく、漢語林にも「匝旬(そうじゅん)」があるだけです(十日間の意)。漢字必携では「匝」が標準字体となっていますが、実際には漢検で許容字体となっている「帀[一/巾]」が正字、「匝」は俗字です。

「瑳」も漢検準1級配当です。熟語は「切瑳」のみ挙げられています。「切瑳琢磨」の「切瑳」です。「切磋琢磨」とも書きます。訓読みは「みがく(瑳く)」。「磋く(みがく)」と同義で、「磨く」とも略同義でしょう。

「鰰」とは?

  • 2010.09.17 Friday
  • 22:36
JUGEMテーマ:学問・学校

これも友人から。

Q.魚偏に神と書いて何と読みますか?

A.「鰰」 は「はたはた」です。

旁の「神」は、はたはたととどろく神鳴の意味です。昔、雷が鳴ることを「はたたがみ(霹靂神)」と言いました(過去に「霹靂神」はがくぶん・漢字検定大会で出ました)。ハタハタは冬、雷の鳴る頃に岸に押し寄せるので、「ハタタガミウオ」→「ハタハタガミウオ」→「ハタハタ」、と変化していった、という語源説があります。

ハタハタは「鱩(魚偏に雷)」とも書きます。「かみなり」という言葉自体、「神鳴り」が語源ですね。「青天の霹靂(へきれき)」という言葉もありますね。

「鰰」も「鱩」も国字です。

熟字訓で「燭魚」とも書きます。17-2,14-1とそこそこ出ています。「完全征服」にも載っています。

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