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- 2021.04.11 Sunday
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1 「漢検漢字辞典」では異体字扱い、「漢字必携 一級」では
別字扱い
礙=碍
緤=紲
邨=村(「加藤楸邨(人名)」)
泪=涙
貘=獏(「大和田獏(人名)」、「獏猺(ぼよう)」は犬の一種、或いは民族名)
豺=犲
嶋=島
椁=槨
2 「漢字必携 一級」で別体字(=異体字)表記
卻=却
圀=國(国の旧字体。「則天文字(則天武后が作った文字)」で現在一般に使われている数少ない文字。「水戸光圀(人名)」)
堽=岡
棊=棋(「棊子麺」、「将棋」)
澂=澄
烟=煙(「煙に同じ」と表記)
璢=瑠(「瑠に同じ」と表記。実際には「瑠」の正字)
笋=筍(「筍に同じ」と表記)
聟=婿(「婿に同じ」と表記)
謌=歌(「歌に同じ」と表記)
鑒=鏡
鑵=罐(「罐→缶に同じ」と表記)
襍=雜(雑の旧字体)
韵=韻
飜=翻
黏=粘
3 「漢字必携 一級」で許容字体欄に表記
麪=麵(麺) 麵(麺)は俗字。「麪市塩車」
淵=渕(俗字)
闊=濶(俗字)
慙=慚
瑇=玳(「瑇瑁」=「玳瑁」)
蟹=蠏
坎=啗-口+土
麤=麁(俗字)
麕=麇
齧=囓
讐=讎
躪=躙
躄=躃
輒=輙(俗字)
轜=輀(正字)
卮=巵(俗字)
炯=烱(俗字)
犂=犁
4 実は(意外と)異体字(多くは互換不可)
笑=咲(古字。女優「武井咲」の名前が「えみ」と読むのはこれを踏まえてと思われる)
勾=句(異説あり)
著=着(俗字)
准=準(「批准」)
嬢=娘(「令嬢」、「娘細胞」)
脇=脅
歌=哥(古字。「墨西哥」)
崗=岡(「崗」は「漢検漢字字典」に級配当表示なし。「花崗岩」)
臘=瓠臈(「臘月」、「畆,發覆ぁ廖
翫=玩(「玩物喪志」)
疏=疎
琉=瑠(「琉球」)
協=叶(古字)
粧=妝
冱=冴(俗字)
蠍=蝎(俗字)
弔=吊(俗字)
游=遊(俗字)
肉=宍(俗字。準1級配当。「漢字必携」に記載なし。「宍道湖」「宍戸錠」)
彙=蝟
鐵(鉄の旧字体)=銕(古字)=鐡(俗字)
称=秤(俗字。「秤量(「ひょうりょう」は本来誤読だが、机上版の辞書の多くは見出し語として掲載。)」
酢=醋
鑛=礦
5 異体字が漢検配当外
甼=町
峯=峰
赱=走
鼡=鼠
紙=帋
蘯=蕩
世=卋=丗(「卋」は古字、「丗」は俗字)
軟=輭(正字。「輭紅塵中」)
秋=火+禾・龝(「火+禾」は本字、「龝」は古字。「火+禾」は、がくぶん「漢字検定大会」で嘗て出題:H5-269)
傑=杰(俗字)
柏=栢(俗字)
漆=柒(俗字。数字「七」の大字)
枩=松
疆=畺(本字)
減=减(俗字)
氷=冰(正字)
豬=猪(俗字)
貓=猫(俗字)
痾=疴
競=竸(俗字)
京=亰
愧=媿
貍=狸(俗字)
災=烖(本字)
私=厶(古字)
従=从(本字)
傘=仐(俗字)
匃=丐(俗字)
乕=虎(俗字)(「安宅乕雄」(人名。洋画家))
6 動用字(上記カテゴリに含まれる。扁旁冠脚の一部分の位置を取り替えた異体字)
枩=松
羣=群
峯=峰
甼=町
嶌=嶋=島
火+禾=秋
慙=慚
躄=躃
讐=讎
闊=濶(俗字)
「カメレオン」の漢字表記
とあるブログ
http://fujimo-kanji.seesaa.net/article/221358284.html
で爬虫類「カメレオン」の漢字表記が取り上げられていました。漢検にはまず出ないと思われますが、がくぶん「漢字検定大会」には出るかも!?ということで…♪
「カメレオン」の漢字表記は、よく難読漢字サイトで取り上げられます。「避役」です。しかし上記のfuji-mokaさん所持の一種の辞典には「変色蜥蜴」とあるそうです。出典は徳富蘆花だそうで…。
オンライン辞書の一によると、中国語では
http://www.chinesemaster.net/modules/dictionary/?%E5%8F%98%E8%89%B2%E9%BE%99
変色龙[尤+ノ]、变化龙、避役、十二时[日+寸]虫、五色守宫
などと書き表されるようです。龙[尤+ノ]は「竜」の中国新字体です。
ウィキペディアによると、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%B3%E7%A7%91
「避役」と書くのは古代中国の幻獣(?)が語源のようですね。
扨、このカメレオンですが、聖書に出てきます。舊約聖書のペンタチューク(所謂「モーゼ五書」)の一つ・レビ記十一章三十節です。文語聖書には「蝘蜓(えんてい)」とあります。これは「漢語林」によると「やもり」、「漢検漢字辞典」には「とかげ」あるいは「蝘蜓エンテイ(やもり)」とあります。いずれにしてもカメレオンではないような…!?
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あし・よし(植物)
「研究」と言うほど大したことはありませんが、僕が調べたことを気儘に書いてみます。
植物の「あし」(イネ科多年草)には幾つかの用字があり、多くの国語辞典にはみな同じ意というようなことが書いてありますが、厳密にはそうでもないようです。
諸橋轍次先生の「大漢和辭典」によると「その初生に葭、長大なるに蘆、成熟に葦といふ」とあるそうで、これは最初は「葭」で、次に「蘆」(芦は俗字)、最後は「葦」と生長していくということのようです。
アシはヨシとも言いますが、これは「アシ」=「悪し」に通ずるので忌み言葉として「ヨシ」に変えたようです。「スルメ」→「アタリメ」みたいなもんですかね。
・葦簾
・葦切(鳥の一)
・芦屋雁之介
・「考える葦」(パスカルの名言)