漢字・熟語習熟度検定(漢熟検)
2010年度第3回検定合格率
師範:42.9%
1級:5.9%
2級:21.4%
準2級:60.9%
3級:27.8%
4級:40.0%
5級:33.3%
6級:46.2%
7級:83.3%
8級:70.0%
少し遅くなりましたが、2010年度第3回の合格率です。
これって、今から1年前くらいの分ではありませんか。随分更新されていません。
うーん…。
ところで、2011年度第3回の検定ですが、師範は激難でした。漢熟王位くらいしか合格できないのではないかと思うくらいです。
ハッキリ言って、難しくしすぎかと思います。箔を付けたいのかもしれませんが、却って逆効果かと思います。今回の難易度なら、漢検1級所持者でも8割がやっとかと思います(因みに、漢熟検の師範と1級の合格点は9割=90点)。
逆説的になりますが、難しい問題を出すのは、案外簡単なのです。漢検1級所持者が相手でもほとんど正解できないような問題はいくらでも出せます。そうではなく、「いい問題」を出していただきたいものです。たとえば、今回の問題なら、やたらマニアックな書名や作者名を答えさせる問題。これは良問とは言えないかと思います。「西周」は何となく分かるとしても、「正親内親王」(うろ覚えなので間違ってたら失礼)はまず答えられないし、一体そんなマニアックな人物名をどこから持ってきたのでしょうか。
人物名や知名を出すのはタブーではないと思います。ただ、ある程度は名の知れている方を出すのが常識的かと。昔の人物なら最低高校の教科書くらいには載っている人物名にするとか。以前に「漢字検定大会」で「冒頓単于」が出ました。これは大抵の高校の世界史の教科書には太字で載っているメジャーな人物と言えますし、なかなかの良問だと個人的には思いました(全くの個人的意見です。単に自分が分かったからだという説もあります、笑)。
これは提案ですが、問題を作ったら、一度漢検1級所持者に解いてもらったらいいかと思います。つまり一種のモニターです。その人が現在も漢検1級の実力があったとして、もし到底8割行かないような問題なら、それは問題としてどうなのでしょうか。
漢検の出題形式は毎回同じで、ある意味面白くない面がありますし、それに対して漢熟検は出題形式が毎回異なり、バラエティに富んでいて面白いです。これは確かです。併し、だからと言って極端に難しくするなら、却って興醒めしますし、初めて「師範」を受検された方を漢熟検から遠ざけてしまう、残念な結果になりはしまいかと危惧しております。
他の問題ですが、あと覚えているのは漢検準1級で以前に出ていた、常用漢字への書き換え問題の逆バージョンが出ました。これは偶然、僕が予想!?(とはちょっと違うかもしれませんが)していた問題で、吃驚しました。「記章」→「徽章」と直す問題です。
あとは、物の名前の漢字を答えさせる問題。「軛」、「轎」など。「轎」って本当に偶然なのでしょうが、何と、正に今回、平成23年度第3回漢検1級問題で出たのです。漢検の方は短文中の読みで、文脈で分かったのですが、漢熟検の方は文脈ナシで、完全に失念しておりました。不覚です。
それから、四字熟語の誤字訂正問題。「御母日傘」は答えたかったです(漢検準1級配当ですが漢検では未出かと)。読みや意味は知っていたのですが…orz うろ覚えはダメってことですね。「衆人監視」はよく出る問題ですね。こちらは難なく。