以下、引用。
http://woman.mynavi.jp/article/131021-116/
【男性編】読めないし意味もわからない!日本漢字能力検定1級に出題される漢字ランキング1位「冕旒(べんりゅう)」
Update : 2013.10.21
数年前に巻き起こった「漢検ブーム」。テレビのクイズ番組ではこぞって難しい漢字の読み書きが問題として出題されました。1級になるとレベルが高すぎて、正直、ふだんの生活では見ることのない漢字だらけ。そこで、読者の男性324名に、実生活で使うことのない漢検1級レベルの漢字を聞きました。
Q.読めないし意味もわからない! 実生活で使うことはない、日本漢字能力検定1級に出題される漢字を教えてください(複数回答)
1位 冕旒(べんりゅう) 68.5%
2位 黼黻(ふふつ・ほふつ) 63.9%
3位 鏗鏗(こうこう) 59.9%
4位 奕棋(えきき) 59.6%
5位 犂牛(りぎゅう) 59.0%
■冕旒(べんりゅう)
・「見たことがない」(29歳/食品・飲料/技術職)
・「読みも内容もまったくわからない」(31歳/運輸・倉庫/事務系専門職)
・「使っていたら、2ちゃんねるのスラングだと思われそう」(35歳/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)
■黼黻(ふふつ・ほふつ)
・「難しすぎる」(27歳/建設・土木/事務系専門職)
・「ATOKで出るかな……」(38歳/金融・証券/専門職)
・「全部使わない。必要もない」(42歳/建設・土木/営業職)
■鏗鏗(こうこう)
・「使わない」(24歳/不動産/営業職)
・「読めません」(28歳/機械・精密機器/技術職)
・「読めるか!」(25歳/機械・精密機器/技術職)
■奕棋(えきき)
・「これ何?」(50歳/電機/技術職)
・「ありえない」(25歳/その他/事務系専門職)
・「何に使うのかわからない」(25歳/学校・教育関連/専門職)
■犂牛(りぎゅう)
・「うし?」(30歳/電機/技術職)
・「全部知らない」(44歳/情報・IT/技術職)
・「たぶん読めない」(33歳/小売店/販売職・サービス系)
■番外編:どういうシーンで使うの?
・老耋(ろうてつ)「まったくわからない」(44歳/食品・飲料/営業職)
・倏忽(しゅっこつ)「読めない漢字ばかりだし、使わないので検定しても意味がないと思う」(29歳/電機/技術職)
・鴪(いつ)「意味が予想もできないから」(26歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)
●総評
1位は「冕旒(べんりゅう)」でした。「冕冠(べんかん)の前後に垂らす、珠玉(しゅぎょく)を連ねた糸状の飾り」という意味ですが、ここにも難しい漢字が……。「意味も内容もまったくわからない」という意見が大半でした。
2位は「黼黻(ふふつ・ほふつ)」です。意味を調べてもなかなか出てこない、ふだん使いからはかけ離れた言葉であることがわかりました。どうやら、祭礼時に着る豪華な服、もしくはその服に刺繍する糸や文字の様子を表す言葉のようです。飾り、という意味もあるようでした。
3位は「鏗鏗(こうこう)」。「鏗」は金石の打ち合う音の意で、そこから「鐘の音などが鳴りわたるさま」という意味があるそうです。意味を聞いてから漢字を見ると、何だかそのように見えなくもありませんが……。
ランキング外のコメントも含め、「まったく読めない」「意味不明」「初めて見た」というコメントが大半。わけがわからないので、コメントのしようがないという気持ちが伝わってきました。
(文・OFFICE-SANGA 杉山忠義)
調査時期:2013年8月24日〜2013年8月31日
マイナビウーマン調べ
調査数:男性324名
調査方法:インターネットログイン式アンケート
(引用茲迄)
冕旒(べんりゅう): 冕冠の前後に垂らす、珠玉を連ねた糸状の飾り。
黼黻(ふふつ・ほふつ):昔の天子の礼服の縫い取りの模様。転じて、美しい文章のたとえ。
鏗鏗(こうこう):《「鏗」は金石の打ち合う音の意》鐘の音などが鳴りわたるさま。
「浅草寺の明(あけ)六つの鐘が、―と鳴り渡って居る」〈菊池寛「蘭学事始」〉
奕棋(えきき):囲碁。碁を打つこと。
犂牛(りぎゅう):まだらな毛色の牛。
老耋(ろうてつ):おいぼれる。おいぼれた老人。
倏忽(しゅっこつ):たちまち。すみやかに。にわかに。転じて、極めて短い間。
鴪(いつ):はやい。鳥の早く飛ぶさま。
漢字検定1級所持の筆者が、反論致します。
・「見たことがない」→あなたが見たことのある漢字がすべてだとお思いですか?「冕旒」そのものは中国映画などによく出てくるので、案外ご覧になったことがあるかもしれませんよ(画像参照)。
・「読みも内容もまったくわからない」→読みが分かればいいのです。漢検1級所持者の多くも、(特に読み問題に出る語の)意味までは知りません(マテ
・「難しすぎる」→1級はどの検定も難しすぎる問題がでますよ。
・「ATOKで出るかな……」→多分出ません。
・「全部使わない。必要もない」→なぜ自分視点なのですか? また、これから使う、ということは絶対にないと言い切れますか?
・「読めるか!」→読めなくて当然です。勉強してもなかなか受からないのですから。
・「まったくわからない」→「老」は分かるでしょう。
・「読めない漢字ばかりだし、使わないので検定しても意味がないと思う」→「忽然」という語をご存じないのですか?
・「意味が予想もできないから」→「鳥」に関係のある字ということは予想つきませんか?
…と言ってもまぁ、日常生活ではほぼ使わない語が多く出ることは確かです。
しかし、語彙を増やそうというお考えはないのでしょうか。
漢検1級では、一生のうちで1度も見かけない語、見かけない字が多く出ることは確かです。し
かしその一方で、難しい語に出くわして、漢検1級学習をしていたから読めた、分かった、と
いうことも、実は屡々あるものです。
難しい語に出会った場合、殆どの人は辞書を引かないと思います。ケータイ、スマホで素早く
調べられるようになった現代であってもです。抑々、難しい漢字の読みをネットで調べるのは
一苦労でしょうけど。入力にかなり手間取るので(IMEの手書き入力とかですかね)。
漢検1級があれば、日常でくわす語は大抵読めます。辞書を引く手間が大幅に節約できます。
これは特に、読書をしている時に熟々感じることです。
漢字検定1級は、案外日常生活で相当、いえ、かなりの程度役立つのです。これは特に、実際に
1級に受かってから次第に実感してくる感覚です。